【今日の石便り】

 In 石の便り

 

古代より、石には不思議な力があると信じられ、信仰の対象として用いられてきました。現在も、パワーストーンなど、幸せを呼ぶお守りとして多くの人から支持されています。

そんな神秘な石ですが、昔はどこにでも転がっている、ありきたりな子供の遊び道具でした。石蹴りや水切り(水面に向かって回転をかけた石を投げる遊び)…1日中、石と戯れていたのを思い出します。

ところが今は、道がアスファルトで固められ、河原の石が護岸で取り除かれ、小さな石ころを見つけるのも難しい時代になりました。ストーンアート教室に参加する人の中に、石に触るのが初めて…という子供がいたときは、さすがに悲しくなりました。

ワークショップに展示するストーンアートを製作するにあたって、ホームセンターで売られている小さな庭石を購入しました。きれいに洗って作業台に並べると、ひとつひとつの石に個性があって、やはり不思議な力(パワー)を感じます。耳を澄ますとそれらの石達が、「ぼくらを忘れないで」と訴えかけているような気がしました。

 

松浦裕子
ライター、ネイチャー・アーティスト。

アニメーションの背景画を学び、宮崎駿監督の「となりのトトロ」「魔女の宅急便」などのにも参加。その後、絵本編集や雑誌ライターなど幅広く勤める。15年前よりストーンアートのワークショップをスタートし人気を集める。2017年夏より「自然のワークショップ・スタジオペチカ」をオープン。著書に「こだわりの豆菓子」(小学館、以下同)「寝台列車の旅」「つるの剛士のこどもをゲンキにする本」、構成編集に「生活探検大図鑑」「忌野清志郎・サイクリングブルース」「旅する清志郎」など多数。

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